恐るべし!自然の力

2005.09.19
今月9月6日に大型の台風14号が山口県に上陸。
各地にその爪痕を残していった。
特に海岸部の高潮、県西部の強風、県東部の記録的な集中豪雨。その中で集中豪雨は錦帯橋の架かる錦川をもあふれさせ各地に浸水被害をもたらした。
しかも土砂災害も発生。こちらに関しては、いつもはニュースの中の出来事である死亡災害が、県内のしかもすぐ近くで発生してしまった。

実際 被害に遭われた方々もいるわけで、しかもまだ復旧もままならない時期に、こういった企画はどうかと思ったんだが自然災害の恐怖を忘れない為に記録に残しておく事にした。
ただし今回一番の被災場所と言われる玖珂郡美川町南桑(ナグワ)地区より下流ということで本当の姿ではない事を最初にお断りしておきます。
また本当に気の毒な状況は浸水や災害による家屋への影響なんだが、そういった写真はいっさい撮っていませんので、あくまで一般に目にできる被害状況を記録しています。
では。
@これは錦川の最下流、門前川の愛川橋の袂に漂うゴミ。どこから流れてきたのか冷蔵庫がそのゴミの中心に鎮座している。
は岩徳線、錦川清流線の鉄橋。
この近くの川西地区という所も浸水が激しく、幹線道路である錦明路道路を寸断する形となった。中古車ディーラが集中している場所で空中報道ではほとんどの車が被害に遭っていたようだ。
は錦帯橋のひとつ下流、上記の鉄橋のひとつ上流にある臥龍橋。流木が引っかかっている場所が尋常じゃないでしょ?
この近辺の横山、岩国地区も浸水被害があった場所。

A錦川の上流。岩国市と美川町の境付近。
はなぎ倒された竹。錦川は綺麗な竹林が各所にあるんだが今回の被害でその姿が一変してしまった。
は国道187号線利用時はかなりの確率で利用していた自動販売機群のあったドライブイン。
軽食なんかを提供していたプレハブは姿が無かった・・・。この少し先が今回かなりの被害が出た南桑地区。
上は山代湖の様子。美川町にある生見川ダムによる湖。左から右へ拡大写真。
土砂による木々の変色。やはりいつもより水量が多くにごっている。こんな時に湖面にボートを浮かべてブラックバスを釣っている輩がいるのには驚きというより呆れてしまったが。
⇔がいつもの山代湖。
似たような感じだが木の下は地肌。

B
で、オイラにとって今回一番ショッキングな場所がココ。二鹿谷橋。
左の写真が以前の姿。右が今。
は、橋が・・・。
水色の綺麗なつり橋だったんだが。
何処に行ったのかと探してみたら、対岸に横たわる姿が。
ココだけではないんだが、川原の形や面積も随分変わっていたな。
ネームプレートが紙のようにクシャクシャになって引きちぎられた橋の支柱にかろうじてついていたな。
根元からごっそり持っていかれた状態になっている。

水の力の恐ろしさをまざまざと見せ付けられる光景。

Cやはり全国ニュースとなると一番取り上げられる場所、錦帯橋。
青い矢印が今回流された第1橋の橋脚があった場所。
橋脚そのものも大事だが、今回はその橋脚を支える石が割れて消失しているらしい。
と言うわけで現在は5つある橋のうち横山地区側の第5橋から真ん中の第3橋までしか行けない。
これは岩国地区からの橋。完全通行止め。

川原にあった標識。根元からひん曲がっている。
もちろんこの一帯は完全に水につかった場所。
左は以前の姿。
右が現在。
水は橋の真下、石の土台のところまできたそうだ。
逆によく橋脚2本の消失だけですんだと思うな。
まだまだ被災地には水に浸かった家具や畳などが所狭しに置かれているし、道路には土砂のあとも残っている。
どこまで達すれば復旧かは別として、普段の生活に戻るのは何時の事になるのかのぅ?
災害は一瞬だが元に戻すというのは非常に大変なものだと思うな。それこそ橋を破壊したパワー以上のものが必要になるわけだな。何ができると言うわけでは無いんだが、こういった状況にある人々が今回の台風だけではなく多々いらっしゃるということは肝に銘じて生活すべきなのかもな。


災害地の中のわずかな癒し。二鹿谷橋の橋脚に生えていた彼岸花。
一刻も早い復旧を望むばかりだな。


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