デジカメ親父が行く!萩の橋達

2003.08.10
久しぶりに実家に帰省したんだが、相変わらず親への対応は女房に任せてふらふら萩市内を散策して来たぞ。
今回は息子が昆虫を取りに行きたがっていたので川原へ昆虫採集じゃ。
昔を思い出し補虫網を振り回したぞ。思った以上に腕が鈍ってなくて安心したな。息子は大喜びだったぞ。
しかし、満足したんだろうな。「疲れたからもう帰る」だそうだ。
さすが我が息子、集中力が無いぞ。
そこで帰ろうと思ったときオイラの目に中津江橋が飛び込んできたのじゃ。
そう言えば萩は三角州なんで橋が何本もあるし橋をテーマにまわってみるのも面白いかな。
という訳で、昆虫を捕らえてすっかりご機嫌の息子を実家につれて帰って、再度デジカメ散策にGOじゃ。

萩市は阿武川(あぶがわ)の河口にできた三角州で東に松本川、西に橋本川でかこまれている。
今回、市内の運河や小さい橋は置いといてこの2本の川に架かる橋にテーマを絞って散策と行こう。

ではオイラが住んでいる地区が面しているということで松本川からじゃ。
阿武川が分かれる所を太鼓湾と呼んでいるんだが太鼓湾を基点に松本川上流から反時計回りに紹介といこう。
@中津江橋
今回この企画のきっかけとなった橋。
三角州の川島地区と中津江地区を結ぶ橋。
オイラの子供の頃はこのあたりの道はまだ舗装されてなくて自転車に乗せられて川原でピクニック兼川遊びをしていた場所だ。
今では、ここはまだ浅瀬が多く危険度は少ないんだが流れは速いんで水の事故の危険性の為、松本・橋本共に遊泳禁止になっている。
いきなりこんな規模の橋が出てきていかにも田舎っぽいんだが、田舎なんでしょうがないな。(フォローを入れる気はないらしい)
一応市内だぞ。 中津江橋路上 くれぐれも市内だぞ。
中津江橋から太鼓湾を望む 中津江橋より下流を望む
A松陰大橋
萩で一番規模が大きく最新の橋。
三角州の土原(ひじわらと読む)地区と船津・上野地区を結ぶ橋。
川の幅より陸地に架かっている方が長い風変わりな橋。
オイラの生息地に非常に近い場所じゃ。
以前は後出の松本橋がメイン道路ではあったのだが今はすっかりこちらがメイン。
おかげでまわりに田んぼしかなかなく、長閑だった場所も萩市中心部に行くのに自転車でも5分とかからない一等地になってしまったぞ。
この橋、大きい分 高さがあるんで萩市を一望できたりもする。
見たことはないんだが花火大会の花火も大抵は見れるそうだ。
松陰大橋パノラマ
松陰大橋 これがメイン道路? 旧ロケ地より
上真中が現在のメイン道路じゃ。
車が多いように見せようと努力したが無駄な努力と判ったんで適当なシャッタータイミングじゃ。
下左は下流にある残りの三つの橋が全て写っている写真。
実はこの松陰大橋の上からは松本川に架かる全ての橋が見ることができたりする。短い川じゃのう松本川・・・。
下流の三本橋 町並みをしたがえる指月山
B松本橋
今では市外利用車も減ったと考えられる以前の松本川のシンボル橋。
三角州の土原地区と船津地区を結ぶ橋。
松陰神社から真っ直ぐ市内に伸びていた道に架かっていたんだが時代の流れと共に中心地がかわり今は松陰大橋にその役目を譲っている。
萩に架かる橋では一番変わったつくり。アーチ橋の一種になるのかな。
オイラの子供の頃は横の側道は無く車(観光バスも)も自転車も人もみんなこの橋を渡っていたぞ。今思えば危険極まりないな。
また度胸比べと称してアーチの上を歩いて良く怒られたものだ。
オイラにとって一番なじみの深い橋だな。
松本橋 側道から見た松本橋 三角州の外より
C萩橋
三角州の土原地区と椿東地区を結ぶ橋。
東萩駅というJRの萩の玄関口に直結する本来一番利用価値のあるはずの橋なんだが、東萩駅近辺や観光ホテル、旅館近辺は写真を載せるのも気の毒なくらい寂れているんでじつに悲しい佇まいだな。
とは言っても交通量では1・2位をあらそうのではなかろうか?
しかも今後合併して萩市になるであろう町村から市内にかよう高校生にとってはなくてはならない橋だな。
秋口にはハゼ釣りに興じるワシにとっても同じく無くてはならない橋だな。
利用理由が大きく外れている気がするが。
D雁島橋
今までの橋は命名に予想がつくんだがこの橋はさっぱりだな。
三角州の濱崎地区と鶴江地区を結ぶ橋。
この辺りになると生活圏外なんで思い出は全く無いぞ。
以前は国道191号線が通るメイン道路であったはずなんだが同じくバイパスやメイン道路が変わったおかげで寂れてきてるのかな?
この橋を最後に松本川は日本海へ流れ出してゆく。
この橋より海側で行われるシラウオ漁は萩の風物詩としてはあまりにも有名

ちょっと一服

K中津江地区の田園風景
松本川上流から中流にかけて写真のような田園風景が広がる。
以前はもっと広範囲だったんだが、萩にも開発や若者不足の影響があうんだろうな。
住んでいる人は田舎だと嘆くかもしれんが、故郷として捉えた場合、こいった風景が残っている事は大きな自慢だな。

ちょうど良く山陰本線(と言っても単線だが)を走る汽車を撮れたぞ。
宝くじに当ったようなもんだな。
東京に出たての時、友人に電車ではなく汽車と表現して大笑いされた経験があるんだが事実なんだからしょうがないな。
さらに便の本数も一時間に一本あるかないかじゃ。(開き直ってるぞ。)
走っている列車は電車じゃないぞ。 中津江の田園 田園2
J萩城堀
雁島橋の後、橋本川の最初、常盤大橋に向かうには菊が浜とこの萩城跡 指月公園があるのじゃ。
夏なんで菊が浜で写真を撮りたかったんだが今回モデルに使える息子がいないんで、あまりにも怪しいんで勇気がなかったな。代わりと言ってはなんだが、萩城跡をしっかり撮影したぞ。グッスン。
ココは菊が浜と隣接してるんで駐車場に入れなかったり駐車代をケチった輩の車で公園内がいっぱいだったな。
公園内は有料なんでお堀とそこに生息する噂の生物だけは確認しておこうと思う。
このお堀には鯉とカメが生息しておるんだが、人影を見るとどちらも鯉は背鰭を見せてカメは頭を出してジョーズ張りに突進してくるぞ。
近くに餌を売っているんだがもうこの時点で戦意消失、気持ち悪くて餌をやる気にならなかったぞ。
萩城跡と指月山 本丸跡 恐怖のカメ



では気を取り直して橋本川へ向かおう。
今度は逆に河口側から上流に遡るぞ。
E常盤大橋
三角州の堀内地区と玉江地区を結ぶ橋。
松陰大橋ができるまでは一番大きな橋だったんではなかろうか。
下中の写真の向かって左が旧橋、右が自動車専用橋。
橋本川は松本川に比べ川幅が広く特に河口は開けた造りになっている。
F玉江橋
三角州の平安古(ひやこ)地区と玉江地区を結ぶ橋。
国道191号線が通り萩の西の玄関口となっている。
萩に架かる橋で近くに一番整地された河原があるのがここだな。
前回訪れた河原なんだが今回は前回の予感が的中。
ミニバスケットボール場やローラースケート用の施設の周りには食い散らかしたゴミが放置というか投げ捨てていたな。
綺麗にしたらしたで、こういった使い方しかできない人間がいるんだな。
田舎だろうが都会だろうが人口密度に関係なくクズ人間はどこでも湧いてくるということか。
G橋本橋
三角州の御許(おもとまち)・江向地区と雑式(ぞうしき)・金谷地区を結ぶ橋。
橋本川のシンボル橋になるのかな。
国道262号線が通り萩の南の玄関口となっている。
この橋は萩駅からも真っ直ぐ道が伸びていて萩のメインストリートじゃ。
ただ、隣に有料道路から伸びている道路に直結する橋を建設中で完成後は松本橋と同じ運命を辿ると思われる。
それと同時に風情も出てくるんだろうが・・・。
昔は萩の金谷祭り(現在の萩維新祭り?)のメイン会場となっていたんだが今はどうなんだろう?
H新橋(建設中)
時代の要求なんだろうな。車線にゆとりがあると思われる造りの最新の橋じゃ。
名前を探したんだが見つからなかったぞ。
松本川の松陰大橋、橋本川の○○橋というように新時代のシンボル橋になるんだろうな。

下右のように長閑な風景は見れなくなるかもな。
こうして橋をテーマに回っても時代の流れがひしひしと伝わってくるな。
商店街の崩壊やメイン道路の移り変わりも全て車社会が田舎を侵食してきている証なんだろうな。
ふと、寂しい思いが過ぎったぞ。
さて、次回は何をテーマにしようかのう。
同じように岩国の橋めぐりも面白いかもしれんな。
椿大橋と命名された。(2007年3月24日開通)

番外編

I太鼓湾鉄橋
松本川・橋本川 2本の川の起点になるのがココ。太鼓湾。
名前の由来は知らん。
ココができるまでは大雨の時には河川決壊が多くて三角州内はひどい時は床上浸水なんてのもあったようだ。
オイラの幼児期の写真には記録が残っているが・・・。

ここも夏の遊び場のひとつだったな。川底に死体とはいえ鮎掛という魚を見たのもココじゃ。
まだまだ綺麗な川だったんだな。

萩を判りやすく一週しようとすると、ココを起点にすると良いんではなかろうか?
近くには有名すぎるぐらい有名な藍場川があり観光スポットあり歴史的スポットありで風情もあるぞ。
今回 写真撮影だけで寄り道せずに三角州内を回って約2時間半ってところかな。
鉄橋 松と鉄橋 太鼓湾
松の町?
今回、改めて気づいたんだが、萩の町にはいたるところに立派な松の木が存在するんだな。
意識して見ると今回使用した写真にもどこかしらに松の木が写っているのが判っていただけると思うぞ。
萩だと夏みかんが良く取り上げられるが松の木を意識しても面白い旅が得られるかもしれないな。
それぐらい多くの松が存在するのじゃ。


では最後に本日、オイラの足になってくれた実家のママチャリを紹介して本レポートを閉じよう。
ママチャリ
良かった。萩の町が平坦で・・・。(汗まみれだったらしい)
運河沿いの松


中津江の田園から見る田床山
今回の参考HP
萩・情報の駅;http://www.city.hagi.yamaguchi.jp/portal/
萩・情報の駅中の「萩の橋」;http://www.city.hagi.yamaguchi.jp/portal/manabu/museum/online/bridge/hashi-top.htm

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