我が聖地、五味鳥に油の霧が舞う

2021.04現在、新型コロナウィルスCOVID19のおかげで、
萩市内在住の方のみ、さらに完全予約で営業しているそうです。

オイラは今でこそ酒無しじゃ日々辛い体質になっちゃったんだが、本格的に飲み始めたのは結構遅くて高校を卒業してからなのだ。
そんなオイラが酒の楽しさと辛さを覚えた聖地が今回紹介する「五味鳥」だぁ!

響きが怪しいが決して鳥の生ゴミを再利用しているわけじゃないぞ。
五つの味を醸し出す焼き鳥屋なのじゃ。
で、この五味鳥、暖簾元は今では「焼き鳥日本一の町」として有名な愛媛県今治市にある。
そういえば、しまなみ街道が開通した時は良くテレビで紹介されていたな。

普通の焼き鳥は炭焼きが多いんだが(ガスはもっと多いが・・・)ここは火の通りが早いということで鉄板なのだ。
なんでも気の短い今治市民(本当なのか?)に対応すべく今治近辺では当たり前なんだそうだ。
表面カリカリ、中ジュウジュウ。秘伝のたれで甘辛く。もう言うこと無し!
店 大将&女将さん

このタレが絶品で交換せずに付け足して行くのだ。(でも腐ってはないぞ)
数年前、開店以来変えてなかった壺をいれかえる前は、回りに垂れたタレ(洒落じゃないぞ)が
火山のような形になっていたぐらいだぞ。
好みにもよるんだがここではぜひ塩でなくタレで楽しんでもらいたいな。

また鉄板ということで油を気にする人もいると思うが言うほど気にならないのだ。
というのも鉄板が傾けて設置されているんで無駄な油は逃げていく仕組みになっておる。
ただし長時間居座ると油の霧で目が痛くなるぞ。(そこまで居座るなという話もあるが・・・)
鉄板 たれ壷
店内は15人座れるかどうかのカウンターと4人ぐらい座れる座敷に10人は座れる座敷があるのだ。
ただし店が一杯の時は料理が出てくる時間が長いぞ。
というのも大将と女将さん2人でやりくりするのと、鉄板があまり大きくないんでしょうがないな。

大将曰く一人で焼きに集中できる大きさなんだそうだ。
満席の場合、オイラの作戦としては早めに出てくるバラと付けたしのキャベツでチビリチビリ(女房に言わすとグイッグイッとのこと)と飲るにかぎる。
つけたしのキャベツ
キャベツ
今では大将が「いしさん○○いる?」とか聞いてくれるんで他のお客さんのついでの焼きに間切れ込ませてもらうのも一つの手かな。

間違っても「ジャガイモ」じゃ「ひな足」じゃなどと時間が掛かる上、鉄板を占領する「目に言う」(あ、メニューのことね)は頼んではいけない。
まぁこんなときは大将が時間が掛かる旨を伝えてはくれるが・・・。

というわけでオイラは金曜の8時前後がゆっくりできてお勧めだな。
どうも萩は週休2日でないところもまだ多いみたいで花金(何時の言葉だ?)が成立していないと分析しておるんだが。

他のウィークデイはもっとお勧めかもしれん。
なんせ金曜か土曜しか行くチャンスが無いからな。
焼酎ロック

因みにここでのオイラの定番は前出のバラ(これは塩コショウ)、砂ずり、肝、ナンコツ(最新メニュー)、タマネギだな。
全て美味いんでなにを頼んでもいいんだがおせっかいにも特徴を表にしてみたぞ。

五味鳥「目に言う」(メニュー)
とりねぎ 昔は「わかどり」というメニューだった。
「とりねぎ」と「わかどり」の2種類があったが「わかどり」のほうが人気があって淘汰されたそうだ。
育った年数の違いで肉の軟らかさが違うそうだ。
長男のお気に入りだ。
やきとり
とりきも オイラの定番。
ネタの大きさは他ではお目にかかれない。
タレに良くなじんで絶品。
ただし最近は尿酸値の上昇によりプリン体の摂取を意識しているんで2回に1回の割合に変更。(2006.12追記)
とりきも
すなずり これもお勧め。
ここの「すなずり」は冷めても軟らかいぞ。
すなずり
やさき 心臓だな。
真っ二つになっててちゃんと心房、心室がわかるぞ。
ややコリコリ系かな。
空腹時にはこれも定番だな。
ばら(牛) 焼き鳥と言いながらこれは牛じゃ。
ここでのスタートメニューだな。
とりあえずバラって感じかな。
出てくるのが早いぞ。
これは塩コショウでさっぱりと。
バラ
かも串 大将曰くあまり気の進まないメニューらしい。
一時かも肉ブームがあったらしくお客さんに聞かれる機会が多くて導入したそうな。
さばきや串刺しが自分でできないんで焼き辛いそうだ。
いつの間にか無くなってた・・・。その代わりテールなるものが。(2006.12追記)
とりかわ 「とりかわ」といっても皮下肉までついていてかなりのボリューム。
女房のお気に入り。
串刺しでなく皿で出てくる。
ポン酢もあり。
とりかわ
唐あげ 今治方面ではせんざんきと呼ばれているらしい。
骨付きの唐揚げ。鳥のいろんなところが味わえる。
以前はせんざんきとメニューに載せていたが料理方が判らない為かサッパリ売れなかったらしい。唐揚げと変えたら売れ出したそうだ。
注意していると唐揚げを注文したら大将が女将さんに「ざんき」〇〇人前と言っているのが判るぞ。
次の日に食べてもカラッとしているんで我が家はお土産で岩国まで持って帰って食べてるぞ。
唐揚げ
なんこつ ここの最新メニューだな。
最近の軟骨ブームの影響と思うがここで食べると他で食べれなくなるな。塩だらけのチェーン店の物と比較しては失礼だが全く異質のものだ。
味はザンキを継承しているんで抜群だぞ。
なんこつ唐揚げ
手羽先 やや時間がかかるが関節まで食べれる軟らかさ。
塩が効いていて美味いぞ。
ひな足 オイラの友人にこれが好きな奴がいて電車の中から17:00に電話で注文していたな。
確かに到着する頃には出来上がる計算なんだが・・・。
オイラはこれを食べると腹がいっぱいになっちゃって他が食べれなくなるんで滅多に頼まないな。
たんテキ サイコロ状のたんテキだぞ。
しかも軟らかい。
一時休止していたんだが復活!850円(2006.12追記)
五味つくね 普通のつくねと思って注文するととんでもない事になる。
形だけみるとハンバーグだぞ。
つなぎを使ってないんで食べると軟らかいぞ。
骨付カルビー 出てきた直後に食べると焼けた骨で火傷するぞ。
これも牛メニューだな。
たれに良くあうぞ。
とうふ焼き 特別な豆腐を使うわけではないんだが火の通りが違うのか家では絶対に出ない味。
(何度かトライしたらしい・・・。)
しいたけ 醤油でいただく。
実に大きなしいたけだぞ。
裏技として残った醤油で他のものをいただくと美味いぞ。
しいたけの出汁が醤油に染み出してくるのが原因だそうだ。(2006.12追記)
たまねぎ
大きなたまねぎの上下をとって4〜5pぐらいの厚さで火を入れる。
たまねぎの甘味と塩コショウのマッチで絶品。
オイラの友達でタマネギ嫌いがいたがここのは食べれたぞ。
じゃがいも 皮付きのジャガイモを1センチぐらいの厚さにスライスして生から火を入れる。よって1.5時間はかかる品。
ただし待たされた事を後悔しない味。
じゃがいも
ししとう 塩コショウでいただく。時々大当たりがあり口が腫上がるんではなかろうかと言うぐらいの辛い物が混じるぞ。(因みに目に言うには載っていない)
酎ハイ 酒があるのは当たり前なんで紹介しないがここの酎ハイは紹介すべきだろう。本当にただの酎ハイなのだ。ちゃんと焼酎の味がする今時珍しい細工なしの酎ハイだ。ここの酎ハイで足腰が立たなくなった客を見たのは1度や2度じゃないぞ。

オイラ達は若い時、グランドスラムと称して全メニュー制覇にチャレンジした事があったんだが、火入れの時間を計算していなくて後半に「ひな足」と「ジャガイモ」が来てしまい、閉店までに焼けないと言う理由で断念したことがあったな。
思えばバカなことをやっていたな。
酒のグランドスラムは何度かやって飲んだはずの濁酒がそのまま帰り道に撒かれた事があるが・・・。
(当然関西風お好み焼きと言うかもんじゃ焼きもね。)

結構メディアでも紹介されていて有名人(この表現がもう田舎者だな)も来ているのだ。
圧倒的に力士とプロレスラーが多いが・・・。
あと注意事項として大将の前で巨人の悪口は止めたほうがいいだろう。
熱狂的だぞ。
オイラは大将と巨人ファングループ同行で広島市民球場の3塁側から堂々と広島を応援するという暴挙に出たことがあるが・・・。

しいたけの足
秘密の目に言う「しいたけの足」
最後に当たり前なんだが、ここでは現金払いだ。
奥のカレンダーの横に「兄弟親戚、天皇陛下にたるまで借金お断り」の張り紙があるからな。
間違っても天皇陛下は来ないだろう?

でも考えようによっては気の毒だよな、こういった店に来れない身分というのも・・・。

営業時間は17:00〜23:00ぐらいかな。(24:00の時もあり)

萩の海産物も良いけどこういった店も如何かな。
借金お断り・・・。
焼き鳥 五味鳥
萩市江向3区1-458-7
TEL:0838-25-4748
五味鳥ホームページ

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