撮れるか?萩八景!?


萩八景とは?

貞享2年(1685年)に毛利藩3代目藩主 毛利吉就がお抱えの絵師、歌人、学者に命じて、萩城下の佳景を選ばせたそうだ。
(古萩八景ってのもあるらしいんだが。)
その絵師、歌人、学者は雲谷等播(ちょっと字が違うけど変換できないので当て字)、安部春貞、山田原欽の3人。
それぞれ絵、和歌、詩をつくらせ萩八景である「八江萩」の図巻を作らせたんだそうだ。
三角州が中心に選ばれており松本川と橋本川に由来する場所がほとんど。
読んで見ると分かるがキーワードは【江】だな。
だから「八江萩」の図巻なんだけどな・・・。
正直 河川敷は災害防止の為の工事により土の露出しているところは無く、現存する江は無いと言って良い。
よって付近の景色と風情を紹介できたらと思うぞ。
萩八景遊覧船なんて観光スポットがあって、橋本川の河川を鑑賞できるんだが、
遊覧船からの景色は有料なんで撮れないと思う!(断言)

橋本川河口を起点に反時計周りに追っかけてみようと思うが季節が関係してくるんで何時の完成になるかは知らん!(無責任)
(2007.02.10)なんとか形になったかな?と言う訳で一応終了。

倉江の帰帆 萩八景遊覧船 玉江の秋月 桜江の暮雪 小松江の晩鐘 上津江の晴嵐 中津江の夜雨 下津江の落雁 鶴江の夕照
1倉江の帰帆

遠島や 渡もひとつに 緑なる 雲よりいでて 帰るつり舟

橋本川の河口にあたるので、八景の中では一番当時と地形が変わっているんではなかろうか?
橋本川に蓋をするような形で砂が蓄積されてきている。
今でも港町であり、つり舟は漁船に換わってはいるが少しは当時の風情が味わえるのではないかな。

2玉江の秋月

江の水に 移る影さへ 白玉を みがくばかりの 秋の夜の月

現在の常盤橋から玉江漁港辺りを指す場所じゃないかと思うな。
人が大きく関わって発展した場所だけに詩に詠まれる風情は今は無いぞ。

3桜江の暮雪

白雪の 夕の色は さくら色 江の波かけて 散るかとぞ見る

玉江橋から河添対岸辺りの江ではないかと思われるな。
先日、萩博物館にて古い萩の図が展示されていたんだが、三角州そのものはあるが、川や河川敷は随分と形が変化していた。
ここも例外ではなく、当時の面影は味わえない。

4小松江の晩鐘

山の端も 霞わたりて 遠き江の 松より伝う 入相の鐘

萩市民病院のある大屋川の江と大照院を詠んだものだろうか。
対岸にある河添河川敷は当時中洲だったようだ。

5上津江の晴嵐

山川の 瀬々の朝霧 たえだえに 江の浪見えて 行嵐かな

椿東(ちんとう)方面を上津江、中津江、下津江と呼んでいたようだな。
旧川上村との境辺りの風情と思われる。
今は阿武川の分岐に堰があり、冬の強風がその流れを逆に吹き荒らし、違った意味で嵐を連想させる。

6中津江の夜雨

更る夜の 雨もふる江の しづが屋に 残るも細き 灯火の影

八景中一番自然が残っているのではなかろうか?
中津江橋をはさみ両地区が住宅街となり違った静けさを維持している。
また中津江橋から松陰大橋にかけては今でも芦の群生が見て取れる。

7下津江の落雁

有明の 入江の芦の ほのぼのと あくる空より 落つる雁がね

雁島橋付近の風情を詠んだんだと思うが、雁島橋の由来はココからなのかな?
今ではカモメ、鵜がメインで雁はお目にかかれないと思うぞ。
芦も無いし・・・。
場所的には今の東萩駅前から萩橋の付近のことだろうな。
このあたりは河川整備が行われる前は急流の為、渦が発生していたそうだ。(身投げの名所でもあったらしい。)
ちなみに八景中、1の景色に負けないぐらいここの7と次の8の地形は変化している。

8鶴江の夕照

のいる 入江の村の 松原に 残る夕日の 影ぞさやけき

ひょっとして昔は鶴がいたのだろうか?
鶴江地区の名の由来なんだろうな。
7と同じく今ではカモメ、鵜がメイン。
この近辺は八景の中で一番風情のある町並みが残っている。

当時は対岸(浜崎地区)は存在しておらず、中州が点在していた。

萩八景遊覧船(所要時間40分) 萩八景遊覧船
運航期間 3月〜11月
運航時間 3月〜10月 09:00〜17:00受付16:00最終便16:20
11月 09:00〜16:10受付15:00最終便15:30
※天気により変動あり
料金 個人;大人1,200円 小人600円
団体(20名以上)大人1,000円 小人500円
貸切(10名以上) 12,000円
定員 12人乗り
乗降場所 萩市堀内 指月小橋横
予約・問合わせ (社)萩観光協会;(0838)25-1750
萩市観光課;(0838)25-3139
参考資料;萩八景遊覧船パンフレット
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